マーケティング部長 近藤洋太インタビュー
「連絡したらどんな人が来るんだろう」
近藤義歯研究所の切り込み隊長である、マーケティング部長近藤洋太が参ります!
人となりを知っていると会った時のイメージがしやすくなります。
人となりが少しでも伝われば幸いです。
目次
- お客様からの問い合わせが、一番の優先順位です
- 保険義歯のお仕事は、僕らにとってとても大事なお仕事です
- リハビリ入れ歯を入れると「だら~ん」が「グリッ」となる?!
- 咬合器上で咬合調整が出来るセミナー、やってます!
- 日本歯科大学の短大に通っていました!
- 歯科医院様にメッセージ
1. お客様からの問い合わせが、一番の優先順位です
マーケティング部長として、具体的にどのようなことをされているのですか?
主には新規歯科医院の対応、入れ歯相談会の企画カウンセリング(下記画像参照)や技工士派遣(立ち合い)の現場に行ってのサポート、歯科医院の患者さんのインタビューやテストフード風景を撮影して動画にします。
マーケティング部長として、具体的にどのようなことをされているのですか?
お客様からのお問い合わせご対応が、一番の優先順位です。
なるほど、「すぐに来てくれる」と西日暮里の丹野先生もインタビューで仰ってました。
はい!すっ飛び係です。(笑)
お取引先は、どのような医院さんが多いですか?
若手の先生からベテランの先生まで、幅広い世代の先生とお取引させていただいています。
調整の少ない保険義歯、いい義歯を作りたい、これからの超高齢化社会に向けて義歯を強みにしたい、そういう先生が多くいらっしゃいます。
若い先生もいらっしゃるのですね。
最近は若い先生も多いです!
開業時にデンチャーラボを探して弊社にたどり着いてくれる先生もいて、ありがたいですね。
ほとんどの先生が、保険から取引させてをさせていただいています。
保険メインの先生が多いのですね!「義歯専門技工所」なので自費がメインと思っていましたが、意外です!問い合わせ内容はどんなものが多いですか?
一番多いのは「料金表をください」と「資料を送ってください」ですね。
あとはセミナーの応募や、まれに「お仕事を出したいんですけれど」という先生もいます。
昨日は勤務医の先生で勤め先が変わり、その先でも頼みたいからと電話がくる・・・ということがありました。
技術力を認めていただいていると思うと、とてもありがたいです。
ありがたいですね。技術といえば超精密義歯の作り方が一部インスタにも上がっていますね。
最近、インスタグラムを見てくださる先生も多いです!
このインスタの動画編集も、僕がやりました!
動画の編集は好きです、楽しいです。(笑)
セミナーのお問合せも来ますか?
はい!きます!
開催ごとに多くのセミナー応募をいただいてます。
弊社のセミナーは、代表の4000症例(「超」精密義歯~KGKデンチャー)を超える臨床経験の中で生まれてきた、セミナーです。
主には自費の内容ですが、保険治療でも応用できることもあるとご好評をいただいています。
今の顧客である歯科医院さんは、どの経路で取引開始されていますか?
ホームページからのお問い合わせや、ご紹介も多いです。
ご紹介も色々なパターンがあって・・・「船井総研」というコンサル会社がパートナー企業になっていて、船井さんが紹介してくださることも結構多いです。
弊社に関わると、義歯に関する様々な提案を歯科医院にできるので、医院の売り上げが上がってきます。
船井さんはコンサル会社なので「歯科医院の売り上げ&自費率を上げたければ、近藤義歯研究所を」と勧めてくださいます。
2. 保険義歯のお仕事は、僕らにとってとても大事なお仕事です
ちなみに、今(2024/2)のおおよその取引先件数は?
2023年でコンスタントにお仕事をいただく医院様が約200件、時折ご依頼いただく歯科医院様も含めると250医院様くらいでしょうか。
すごい件数ですね。保険と自費の割合は?
先ほどもお話ししたように仕事量の割合では保険が8割、自費2割です。
ですのでベースは保険義歯になります。
保険義歯は若い技工士が技術を身に付ける為にも必要なので、納品時などは上司からのチェックなどを徹底して安定したKGKクオリティーで納品しています。
近藤義歯研究所が今まで作ってきた入れ歯の数は?
数えられない、年間で何万です。
「超」精密義歯~KGKデンチャーの床数は、毎年ホームページで更新しています。
YouTubeで「複模型重合法(ふくもけいじゅうごうほう:調整や重合時に模型が壊れるため、模型を初期段階でコピーすること)」を保険義歯でもやっているとありましたが、保険でもすべて複模型をとるのですか?また、保険だけでなくて自費でもやっているのでしょうか?
もちろんです!
弊社の義歯は、保険も自費も「複模型」を取っています!
複模型をしない入れ歯はないのでしょうか?
フルデンチャーはクラスプが不要なため作りませんが、総義歯以外はどんなに小さいケースでもやります。
大変な手間なのにすごいですね。質問を変えます。KGKデンチャー以外でも自費なら技工士派遣(立ち合い)はしてくれるのでしょうか?
基本的にはKGKデンチャーだけです。
遠方の医院ですと北は山形、南は大阪まで行って立ち会っています。
KGKデンチャーで用いる「リハビリデンチャー」とは何ですか?
リハビリデンチャーは、口腔内の状況を回復させるための入れ歯です。
合わない義歯を使い続けたことよる悪習慣や、衰えた筋肉の回復を目指します。
また、筋肉が回復してくると口腔内の形が変化するので、ファイナル(デンチャー)でもう一度型を取ると、理想的な印象がとれます。
リハビリデンチャーを入れた場合、患者さんはどれくらいそのために通院するのですか?
約3か月、リハビリデンチャーを使っていただきます。
患者様によっては、半年ほどご使用いただく方もいます。
痛みがあれば、歯科医院で調整を行う流れですね。
ちなみに、KGKデンチャーのリハビリコースは7~8割です。
リハビリ後、リハビリ前のゴシックアーチの形や口腔内の筋肉の変化などを見ていただくと「これだからリハビリが必要なのか!」とご納得される先生が多いです。
入れ歯の納期はどうやり取りするのでしょうか?
保険とKGK以外の自費は納期表がありますので、一般のラボに変わらないです。
3. リハビリ入れ歯を入れると「だら~ん」が「グリッ」となる?!
思い出深い相談会や、立ち合いのエピソードを教えてください。
自分が入れ歯相談会でカウンセリングをした患者さんが、リハビリ入れ歯を終えて、ファイナル入れ歯を入れて何でも食べられるようになるのが一番嬉しいし、思い出深いし、自分自身も心が動きます。
テクニカル的なことで言えば、リハビリを終えた患者さんの口腔内が全然違う・・・「ゴシックアーチ描記法(びょうきほう)」でアゴの動きを測るんですけれど、矢印の形がすごく明確になっている。
そういえば、インスタに「口腔内の筋肉がこんなに変わるなんて凄い!」というのありましたが、素人目にはどこが凄いのか分かりませんでした。(汗)
写真で分かることは難しいので、こちらで見せますね。
「ゴシックアーチ描記法」で実際に何をするのかというと、下記画像の装置「ゴシックアーチトレーサー」を使って「下顎の動きを『見える化』」するんです。
下アゴの動きが見える?!そんなことが出来るのですね!!!
はい!
上顎にプレートを張って、青いインクをつけて、下顎に「描記針(びょうきしん)」という針を噛ませる。
その下顎を前と後ろ、左右に動かします・・・後ろまで行ったら後ろから右、後ろから左・・・とすると「限界運動」が見られるんです。
「アゴの可動域の見える化」ですね!
最初は筋肉が安定しないので、こういうふうです。
これがリハビリ後どうなるかというと、こちらです。
え~!すごい!リハビリをするとアゴの動きが安定するから、矢印がハッキリと現れるんですね!!!これが「ゴシックアーチ描記法」なんですね。
このような変化があるのでリハビリをする必要があるんですよ。
噛める義歯を入れると筋肉が回復して口腔内の筋肉も締まってきます。
先ほどのインスタの写真では分かりづらいですが、口の中の筋肉がちょっとゴツゴツしてきます。
口の中の筋肉が「ダラーン①」となっているのが「グリっ②」となってきます。
「ブヨブヨ」が「マッチョ」になるんですね!
カウンセリング時、患者様にはよく「腕の筋肉」を例に使ったお話をします。
「ダラーン①」がコチラ。
「グリっ②」となっているのがこちら。
4. 咬合器上で咬合調整が出来るセミナー、やっています!
近藤義歯研究所が開催するセミナーについて教えてください!
弊社で行う「フルバランス」「ゴシックアーチ」セミナーは社内で行います。(2024年2月現在)
おかげさまで毎度、多くの先生に来ていただいています。
セミナーの一番人気はどれですか?
「フルバランスセミナー」という、咬合調整を勉強するセミナーです。
サクッというと、どんな内容ですか?
午前座学、午後実習の1DAYセミナーです!咬合器上で技工士がやっているバッカライズドオクルージョンとフルバランスドオクルージョンの咬合調整を体験していただきます。
上下のABCコンタクト136面ある面をピッタリ当てる・・・この画像の赤と黄色と青の部分ですね。
フルバランスドオクルージョンです!
結構ボリューミーなセミナーなので、お腹いっぱいになれると思います。
再受講される先生もいらっしゃって、その場合のセミナー費用は半額になります。
ちなみにフルバランスセミナーは自分が咬合器上で咬合調整した模型を、後日重合して先生にお渡しするサービスも行っています。
他にはどのようなセミナーがありますか?
営業部長の清水が講師になる「スタッフ向けカウンセリングセミナー」というものがあります。
カウンセリングセミナー、ですか?
はい!
スタッフさんを「入れ歯アドバイザー」に養成するカウンセリングセミナーです。
お忙しい先生に代わって入れ歯の説明だけでなく、悩みや不安を受け止めるカウンセリングのノウハウをお伝えしています。
実際にセミナーを受けたスタッフさんと清水が対談したページもございますので、ご覧いただけると幸いです。
スタッフさんが入れ歯アドバイザーとして活躍できると、先生がより治療に専念できますし、「入れ歯相談会」以外のタイミングでも患者さんが入れ歯について相談できます。
何よりも、患者さんが医院で安心して通院することが出来ます。
おかげさまでご好評をいただいておりまして、関東近郊のみならず山形や神戸、滋賀にもお呼びいただいてます。
→カウンセリングセミナー
5. 歯科技工学校はどこに通っていたのですか?
日本歯科大学の短大に通っていました。今思えば日本歯科大学に入って良かったです!
どういうところがよかったのですか?
歯学部とのつながりです。
「学校が同じ」という共通項があることで、関わらせて頂く先生が多くいます。
部活に入っていたこともありOBの先生とお仕事させていただいたり、ありがたいです!
何部に入っていたのですか?
アクアラング部というダイビングをする部活です。
年に数回ダイビングをしに行っていました。
歯科技工士の資格をお持ちですが、マーケティング部長として知識や技術を生かせていますか?
資格があるというだけで患者さまにも『歯科技工士です』とハッキリ伝えられるので、カウンセリングなどの時は患者さんも耳を傾けてくれる気がします。
6. 歯科医院様にメッセージ
では最後に、連絡しようかどうしようか悩んでいらっしゃる先生にメッセージをお願いいたします。
義歯専門でやっているので、近藤義歯研究所だけのノウハウもありますし、先生方のお悩みにお応えできる部分もあると思います!
遠方でもZoomなどでお話しすることも可能ですし、お近くなら入れ歯のお悩みを伺いにすっ飛びます!(笑)
下記ページにもインタビューが載っています
取材後記
小学校の頃、明治のチョコレートの工場見学に行ってワクワクしたことを覚えています。
今回ホームページ制作にあたり、何度も技工所へ足を運ばせていただいていますが、本当に毎回工場見学気分でワクワクします。
壁には「シンメトリーは美しい」の標語が張ってあり、心意気を感じます!