「超」精密義歯~KGKデンチャーとは?

アゴの噛み合わせがずれた人をまっすぐに戻して、しっかり噛ませて、大体20回の咀嚼で嚥下(えんげ:飲み込む)することが出来る入れ歯、です。
噛む回数まで考えて作っている、世界基準の中で一番厳しいです。

KGKデンチャーを支える技術「5つ」

  1. 技工士の「立ち合い派遣」
  2. 印象は動的印象(どうてきいんしょう)
  3. 咬み合わせを「ゴシックアーチトレーサー」で採ります
  4. 「リハビリデンチャー」でお口の筋トレ
  5. 咬合マウントシステム「コンプシステム」

その1 技工士の「立ち合い派遣」

基本的には「3回」の立ち合い派遣(印象採得時、試適、ファイナル義歯(本義歯)装着時)に立ち合います。
最初の印象採得時は、1時間半~2時間掛かります。
実際に立ち会う歯科技工士のインタビューも併せてごらんください。

その2 印象は動的印象(どうてきいんしょう)

KGKデンチャーの印象は「閉口法」で「動的印象」が用いられます。
患者さんは口を開けて「イーウー」を繰り返したり、ベロを出したりして、頬の筋肉やベロの動きを「転写」します。
硬さの違うシリコン印象を3回に分けて盛り、「3層」の印象を採ります。
かつ、印象材も「アルジネート印象材」ではなく、「シリコン印象材」を用います。
患者さんも技工士も大変ですが(所要時間1時間半~2時間)、歯ぐきの端っこまで印象が流れ込むため、精度が全く違います。

「機能印象」「ダイナミック印象」と似ていますが、弊社オリジナルの技術がいっぱい詰まっています。
お取引医院様の声はこちら

【参考】こうざい歯科クリニック様(静岡県三島市)での動的印象採得時の様子

その3 咬み合わせを「ゴシックアーチトレーサー」で取ります

「超」精密義歯KGKデンチャーに欠かせない、アゴの動きを「転写」する機械です。
代表のコメントはこちら
咬み合わせの採得は、開口印象で「ロウ堤」で行うのが一般です。
「ロウ堤」の咬み合わせは、同じ患者・同じ術者でもタイミングが違うと噛み方が一定しない=「再現性が低い」ことが課題でした。
KGKデンチャーでは、咬み合わせを「ゴシックアーチトレーサー」で採ります。
ねじ式なので、高さを1ミリずつ患者さんに聞きながら調整できるため、早い、正確、そして誰が採得しても「再現性が高く」なります。
ゴシックアーチのセミナーもございます

その4 「リハビリデンチャー」でお口の筋トレ

(写真向かって左の透明な入れ歯。透明なことで入れ歯のアタリなどを見ることが出来ます)

長い間合わない入れ歯を使っていた患者さんは、左右で噛み合わせの高さが違うことがよくあります。
左右の高さが違う噛み合わせのままで入れ歯を作っても、よく噛める入れ歯にはなりません。
「リハビリデンチャー」で頬の筋肉の「リハビリ」(食べることがリハビリです)を行うことで、左右の嚙み合わせが揃い、おせんべいも食べられる入れ歯を作ることが出来ます。
治療用入れ歯、治療用義歯に似ていますが、「リハビリデンチャー」はさらに精度を上げたものです。

その5 咬合マウントシステム「コンプシステム」

従来の咬合構成は、技工士の経験によりばらつきがありました。
「コンプシステム」は、システム化され安定したテンプレート排列のための道具です。
2006~2014年の間に弊社代表が開発した、他社が真似できないオリジナルのジグです。
お取引医院様でのインタビューでも紹介しています。

超ダイジェスト版~KGKデンチャー作りの「流れ」

  1. 型取り/抜歯などの治療/仮義歯制作
  2. 治療終了後「リハビリデンチャー」印象&アゴの位置測定(ゴシックアーチトレーサー)
  3. リハビリデンチャーの試適・セット
  4. リハビリデンチャーのメンテナンス、調整
  5. リハビリ終了後、「本義歯」のための再印象&再ゴシックアーチトレーサー
  6. 本義歯試適/セット/フードテスト/調整・メンテナンス

1. 型取り/抜歯などの治療/仮義歯制作

患者さんのお口の状況により、抜歯や根の治療をし、仮義歯が必要な患者様には仮義歯の制作をいたします。

2. 治療終了後「リハビリデンチャー」印象&アゴの位置測定(ゴシックアーチトレーサー)

シリコン印象で3層(硬さの違うシリコンを3回重ねる)の印象を採ります。
弊社技工士が立ち合いに伺うことで、先生の印象採得を阿吽の呼吸で全力サポートすることが可能です!!
入れ歯の「設計」が肝ですので、近藤義歯研究所が持つノウハウを余すところなく共有、提供いたします。
技工士インタビューへ

また、患者さんも自分の入れ歯をどんな人が作るかが分かるため、安心します。
お取引医院での様子が、こちら

【シリコン印象】

一例【リハビリ前】ゴシックアーチトレーサー

ゴシックアーチトレーサーで取ったアゴの位置です。
最初はまだこのような状態です。
(噛み合わせが安定していない様子が、真ん中の「十字部分」でわかります)

3. リハビリデンチャーの試適・セット

リハビリデンチャーで本義歯のイメージが出来るよう、歯の大きさや歯並び、歯の色を見ます。

4. リハビリデンチャーのメンテナンス、調整

リハビリデンチャーはどこが当たるかななどがよく分かるように「透明」になっています。
リハビリ期間は、おおよそ1~3か月かかります。

5. リハビリ終了後、「本義歯」のための再印象&再ゴシックアーチトレーサー

一例【リハビリ後】ゴシックアーチトレーサー

リハビリ治療終了後、本来の噛み合わせの位置で再度3層のシリコン印象を採り、「ゴシックアーチトレーサー」でアゴの位置を測定します。
(噛み合わせが安定してきて、真ん中の「十字部分」が「矢印」に変化しました)
また、審美面についてもご確認いただきます。

6. 本義歯試適/セット/フードテスト/調整・メンテナンス

いよいよ本義歯(ファイナルデンチャー)のセットです。

【食べられた動画その1】何でも噛める入れ歯!りんご、おせんべい、たくあん、ナッツ

この他にも「食べられた動画」がございますので、「動画コンテンツ」をご覧ください。

「動的印象」「食べる度チェック表」~お取引医院様デンチャーコンシェルジュの声

インスタグラムで、山本さん(こうざい歯科クリニック様デンチャーコンシェルジュ)が、動的印象を取る際の「イーウー」の見本をやっていますね。

この方、前回の診察の際は頬の筋肉が動かなかったので「練習してきてください」とお願いしたんです。
以前にも型どりする時に口が動かない患者さんがいらしたので、型どりをする患者さん皆さんに「イーウーやってきてください」とお願いしています。

弊社でお願いしている「食べる度チェック表」ですが、ここまで細かく書いてくださる方はなかなかいません。
私たちですらここまで書きません。

(読む)「料理するのが楽しくなった」「買い物を選ばず買える」・・・。

最後は「カニの足を歯で割れますか?」という質問まで来たけど、さすがにそれは待ってとお話ししました。(笑)
もう治療が終わって、今は3か月に1回メンテナンスで通っている患者さんです。
入れ歯無しで食べていた方なので途中で痛くて投げ出しそうになりましたが、どうにか頑張っていただけました。
歯科のカルテとは別に、話した内容、治療の情報も書いています。

先生のお悩み別逆引き辞典

「KGKデンチャーを導入したいけど、どこから手を付けたらいいのか・・・」
お悩み別に逆引き辞典を作りました。

Q.「まずは、自分の入れ歯のスキルアップを図りたい」

A. フルバランスセミナー

A. ゴシックアーチセミナー

Q.「患者さんにどう周知しようか」「患者さんに説明する人に来てほしい」

A. 入れ歯相談会

Q.「入れ歯の説明が出来るスタッフを育てたい」「患者さんの悩みを受け止められるスタッフがいるといい」

A. デンチャーコンシェルジュ育成

【参考】導入していただいた先生のフェイスブック

医院名:林歯科医院
ホームページURL:https://dchayashi.com/
住所:山形県鶴岡市羽黒町黒瀬字黒瀬163
電話:0235-62-2159
院長:林 太一先生

関連リンク

動画コンテンツ
セミナー案内