医院様情報

医院名:三宅歯科医院
ホームページURL:https://www.miyake-sika.jp/
住所:神奈川県横浜市磯子区磯子 2-25-1 1階
院長:三宅 公太郎先生

目次

近藤義歯研究所について

なれそめ

弊社とのお付き合いについて

5~6年ですかね。
当時、船井総研のコンサルタントが入っていまして、月1回のセミナーがあり受講していました。
当時から入れ歯の技工所は、いいところと付き合いたいと思っていました。
これから技工士さんは減っていきますし、技工士さんがお付き合いする歯科医院を選ぶ時代が来るのではないか?と思っていました。

当時「技工料を安くするのでお仕事ください」という方はたくさんいらっしゃいましたが、値段はある程度適正な値段の方が良いと思うのですね。
技工士さんが、普通の時間仕事をすれば家族を養える・・・そのために歯科医院が頑張らないといけないのです。
「値段は高くてもいいので、いいものを作ってください」と当時から言い続けて、腕のいいところを探していたのです。


話は戻って、セミナー最後に配られた冊子を見ていたら最後の方に業者さんのページがあったのです。
そこを何気なく見ていたら近藤さんの宣伝がありまして、QRコードがついていて、それをピッとやったら近藤義歯研究所の清水さんのLINEに直接つながったのです。(笑)

連絡が来て、近藤社長と清水さんに来ていただいて、お話をして、少しずつ技工物を出すようになって・・・。
その後も船井総研のセミナーに行くと、業者さんのブースに清水さんがいらっしゃって、しょっちゅう顔を合わせるようになって、技工物も出すようになって、超精密義歯(旧BPS)KGKデンチャーも少しずつやるようになって。

入れ歯相談会について

入れ歯相談会」は、どれくらいのペースで開催していますか?

今年(2023年)は2か月に1回くらいですね。
移転前から入れ歯相談会もちょくちょくやっていたのですが、移転してカウンセリングルームを作って本格的に出来るようになりました。
清水さんが去年の年末に「来年はどれくらいのペースでやりますか?」と聞かれ、そこでおおよそを決めていく感じです。

入れ歯相談会は、どう周知していますか?

今は地域情報紙が多いですね、そこに記事を出します。
それを見て相談会に来て下さる方もいらっしゃいますし、普段の日に患者さんとして入れ歯が合わないということで「地域情報紙を見たのですが」と来る方もいます。

どれくらいのエリアから来ますか?(三宅歯科医院は、横浜市磯子区にあります)

地域情報紙に出しているエリアもあると思いますが、磯子区、金沢区、中区、南区、たまに港南区、です。

予約は何で入ることが多いですか?

予約は電話が多いですね。
「この医院さんだったらいいわ」と思わせるような電話対応は難しいのですが、近藤義歯研究所の清水さんにスタッフ向けのセミナーをお願いしたことがあります。

スタッフ向けのセミナー?

清水さんのトリートメントセミナーコース(デンチャーコンシェル育成)です。
スタッフは設計書の見方とかカウンセリングの技術とか一通り学びますが、それだけでは難しいので清水さんの横についてもらって覚えてもらいます。
清水さんのカウンセリングが、院内でもできれば一番いいじゃないですか。
「清水チルドレン」を院内になんとか養成したいな、と。(笑)

なるほど。来院時の交通機関は?

ご高齢の方なので、付き添いの方の車でいらっしゃる場合もありますし、バス、タクシーの方もいます。
ご近所の方は歩いていらっしゃいます。
患者さん用の駐車場も離れているけど1台あります。
有料駐車場に止めた場合は、清算させていただいています。

入れ歯相談会には、何人くらいいらっしゃいますか?

おおよそ8人くらいですね。
1時間に1人、カウンセラーが2人ついて、6~8枠取ります。
予約がいっぱいになると、枠を増やしていきます。

成約率は?

おおよそ半分です。
そこから「家に帰って家族に話す」とか、保険に移行する方もいます。
KGKデンチャーにする前に、治療が必要な方もいます。
全体で見たら5割ですけど、清水さん単体で見たらもっと高いかもしれません。
8割くらいは、なにがしかの感じで掴みますね。

オーダーの多いものは?

KGKデンチャーコバルト床、リハビリありですね。

皆さんリハビリプランで納得されますか?

清水さんに説明していただくので、その場では納得していただきコースまで決めていただくことが多いです。
後日追加の説明が必要な場合がありますので、そこは僕が説明します。

近藤義歯研究所の技工物について

過去にお付き合いの合った技工所との違いは?

そうですね。
パーシャルデンチャー(部分入れ歯)で言ったら、他の技工所さんだと、セッティングのとき引っかかって入らないということが結構あります。
訪問診療の時に痛感したのですが、患者さんが椅子に座っているとこういう感じ(先生が床に立膝で座る)で上の入れ歯を入れるのですが、この時点で入らないとなると、調整がすごく大変なのです。
口の中もよく見えないので「どこが当たっていて、どこが悪くて、この入れ歯が入らないか?」を探すのが結構大変です。

スッと入って、調整も少ない方がずっといい・・・多少値段が高かったとしても、調整量が少ない方が良いと思っています。
 
それと、自費の技術が良く影響していて、保険の工程でも妥協せず質の高い義歯ができてくるというのがありますね。

外注費としての費用対効果は、どのように考えていらっしゃいますか?

歯科医院だと、変動費は全体の売り上げの2割くらい、そこに材料費と技工料が入ってくるのですが、近藤さんにかなり出しても2割は超えてないので範囲内には収まっています。

近藤義歯研究所の技術面以外に良い所は?

コミュニケーションが取りやすいですね。
普通の技工所さんは、作り手の技工士さんと話すことがほぼないです。
KGKデンチャーだと直接技工士さんと話すことが出来ますし、保険であっても清水さんなどしっかり入れ歯を分かっている方がしっかりつないでもらえます。 セミナーもあって技工所の人と顔を合わせることも多いので、距離が近いですね。
あとは、しっかりと意見も言っていただけます、そこも大事です。

ドクターが指示書を書いて、実際に作る段階で技工サイドから見て「この設計じゃちょっと」とか「こっちの方が良いな」とかいろいろ思うところはあるはずなのです。
そのまんま「先生の指示だからな」と、普通の技工所さんは作っていると思うのですが、それは技工士さんとしてもストレスかもしれないですし、出来上がってくるものもベストなものではないかもしれないですよね。

近藤さんの場合は「こういう指示ですけど、こっちの方が良いと思うのですが、そうしていいですか?」とか「今回こういう風にさせてもらってもいいですか?」とか、割とご意見も言っていただけるので僕の方も勉強になりますし、ベストなものに近づいているなという感じがします。
「もうちょっとこういう風にしてくれるとよりいいのですが、、」と意見してもらえると、「あ、なるほど。そういう風にすると入れ歯って作りやすいんだな。」とか「よりぴったりするものが出来るんだな。」と勉強になります。

技工物は、患者さんに満足してもらえていると感じますか?

最終的に患者さんが「食べられます」というところまで付き合うので、そこまでもっていく時間が短いかもしれません。

ほかの医院さんにも紹介できますか?

先生によって価値観が違うので・・・安くてもいいから利益を取りたいという方もいらっしゃるし、調整はこっちでするから指示通り作ってくれればいいよ、とか、技工士さんに任せていたら・・こっちの方が知識あるのだからさ、という先生もいます。
僕は、近藤さん達の方が義歯は詳しいと思っているので、どちらかというと教えてもらうようなイメージもあるのでやりとりしながら、勉強させてもらいながらやっています。
技工士さんも技工所も減ってきています。
一方でデンチャーもデジタルデンチャーなどが出てきている、技工士さんが減っていつか全部の仕事を受けきれなくなると思うのです。
そうすると、腕のいいところにオーダーが集中するじゃないですか。
なので、腕のいい技工士さんといい関係を築いておくというのは、今から大事です。
例えば、10年後に近藤義歯さんにこちらから初めて「お願いします」と言っても、新しい先生は受けられませんよという状態になっているかもしれません。

近藤義歯研究所でのおススメデンチャーは?

全部いいです。
素材の違いというだけで、いい入れ歯を作る技術としては一番ですね。
保険と自費では作り手さんのレベルを敢えて変えているそうなので、その差はあります。

実際の現場での運用について

院内の義歯全て近藤義歯研究所ですか?

院内の保険は、ほぼほぼ近藤義歯さんですね。
訪問診療は、行ける曜日が決まっていて、近藤さんの場合1週間で出来ないこともあるので、他の技工所さんで頼んでいるケースもあります。
うちもデンチャーを出せる技工所は2~3あり、勤務医の先生のニーズや好みによって選んでいます。
院内の入れ歯は100%に近いくらい僕が技工指示書を出します。

入れ歯の保険/自費の割合は?

月によって違いますが・・・まだ保険の方が多いと思います。

他に依頼している技工所さんは?

大手の所もありますけど、個人の所も一軒あります、そこは運んでくるのも作るのもその人です。
大手の所は、作り手さんに会ったことはないですけれど、電話で話をしたことはあります。
歯冠補綴もデンチャーも自費のデンチャーもあらゆることをやってらっしゃるので、そこは一つあるといいなと。
ちょっとした修理とか、ちっちゃいクラスプだけの作成とかお願いすることもあります。

KGKデンチャーセット時にフードテストはされますか?

しばらく硬いものを食べてない人は、「今までの食習慣のものしか食べられない」と思い込んでいる・・・例えば「私はおせんべい食べられない」と思っているのです。
「新しい入れ歯で食べてみましょうね」と言っても、今までの範囲内を超えないようにするので「一回やってみたけど食べられない」と仰います。
実際にその場で食べていただくフードテストだと、僕が目の前で見ているので患者さんもやるしかない状況になります(笑)、しかし噛んでみると意外と食べられるのですね。
「食べられるじゃないですか!」「意外といけるわね、食べられちゃったわ」となります。
ご自宅で食べるとなると気持ちのハードル「メンタルブロック」があるので、解除してあげるというのがフードテストの目的の一つかなと思うのです。
 
あと、スナック菓子とか、グミ、などですね。
こんにゃくなどグニャってしたものを食べられると、健康寿命が長くなるというデータがあるのです。
少なくともそこは超えさせていただき、しっかり噛める=しっかり栄養が摂取できる=筋肉も落ちない、といういいスパイラルに持っていきたいです。
栄養士さんも採用し、栄養指導もしています。
しっかりと栄養を摂っていただけるところまでもっていって、「筋力が落ちない=寝たきりにならない」サポートをする・・・たとえ倒れても、寝たきりにならない状態に持っていきたいと思います。
せっかくいい入れ歯が入っていても、今までと同じものしか食べられないと思っている方に乗り越えてもらいたいです。

近藤義歯研究所の人となり~メッセージ

先生から見る代表取締役社長 近藤太とは?

ものすごく勉強されていて、技術を突き詰めてきた方ですね。
積極性があり、現場に出て経験を積まれているので現場(歯科医院)のことも分かるし、先生のことも分かるし・・・そういう方はなかなかいらっしゃらないですね。
そのうえで経営の手腕もある・・・創意工夫をして、オリジナルを開発して、あれだけの組織を作っていらっしゃって利益までつなげていくところまでやられている方はなかなかいらっしゃらない。

お取引先医院として一言お願いします。

真面目に、真剣に入れ歯と向き合いたい人はもう、ここですね。

弊社スタッフにエールをお願いします!

「目指せ!近藤社長」だと思うのです。
技術はもちろん、技術だけでなく歯科医師とのかかわり方、歯科医師の臨床現場での知識、どうコミュニケーションを取るか、経営とかのことも、すべて近藤社長持っていらっしゃるので、学ぶことは技術だけでなく本当にたくさんあると思います。
全部吸収してほしいなと思います。

三宅歯科さん横顔・・・

現在の場所に2021年に移転されたそうですが。

はい、おととしに移転をしまして・・・ここから歩いて1~2分のところだったのですが目立たない場所だったんですね。
地元の方でも知らないくらいで「そんなところに歯医者あったかしら?」とよく言われますので、認知度は非常に低く、飛び込みなんてめったにない、ほぼご紹介の患者様だけでした。
そういった意味では全く違いますよね。

三宅歯科医院の特徴は?

地域密着型の予防型歯科医院です。
元々母が昭和61年からやっていた歯科医院を継いだのが12年前(2001年)です。
元々予防をやっていきたいというのがありました。
治療しても歯は元通りには戻らない、悪いところを削って替わりのものを詰める、あくまでも「代替治療」です。
自分の歯に勝るものはないので、虫歯・歯周病予防は大事と当初から思っていました。
それに付随して、きちっとメンテナンスが出来るように矯正して歯並びをよくするとか、訪問診療もやっています。
訪問は、前職の田中先生(https://mikiplaza.com/)の所にいる時からやっていました。
初めて訪問に行ったのは20年前くらいで、開業後は2~3年経ってから始めました。

先生、訪問の現場に結構行っていらっしゃるんですね?

当初は毎日回っていました・・・9時半から11時まで外来の午前中診療、12時13時14時って3人の居宅の患者さんを診るのですね。
15時に医院に戻ってきて19時まで診療というのを週5日やっていました。
休診日の水曜日は、朝から晩まで訪問診療に行っていました。

先生、大丈夫でしたか??

その勤務体制で何年かやっていたのですが、だんだん患者さんが増えてきたのと、さすがに院内を11時半から15時まで空けるのもどうかなのかな、と思い(笑)訪問の先生を入れて・・・今4人くらいですね。
僕が回っていたころは年間800症例くらい、今は人数も件数も増えました。

訪問について教えてください

訪問診療自体は、荷物を持ったり雨が降ったり寒かったり暑かったりの中を行くので大変は大変ですけど、近い距離で診療が出来ますので感謝してくださる度合いも違います。
「先生がわざわざ来てくれるなんて」と行くだけで感謝してくださる・・・お菓子を出していただくこともありいろいろしてくださるので、やりがいになります。

訪問を伸ばしていこうと思っていますか?

医院のユニット数を増やしていくのは難しいですけど、訪問診療であればニーズがある限り動かしていけます。
今は100床(100床のうち6~7割くらいが患者さんです)と76床の特別有料老人ホーム、グループホーム1ユニット、それと居宅の患者さんですね。

撮影時、スタッフさんがお昼休み後に熱心にホワイトニングの練習をしていましたが。

今ホワイトニングの総合実習をやっています。
動画でも学習できるような環境を整えています。

POIC研究会(https://poic.org/)の会員とのことで。

はい、院内の水をキレイにする「POICエコシステム」も入っています、移転の前から入れていました。
移転時にエコシステム自体も運んできました、業者さんは大変だったと思います。(笑)
治療が感染を予防しながらできまますし、スリーウエイシリンジから出る水もエコシステムなので「消毒になっているのかな」と思いながら使っています。
コロナ前から導入していたのですが、コロナ禍以降は特に重要ですし、安心感がありますね。
POICウオーターは塩水なので、副作用がなくて、タンパクを分解して落としていくというのが、非常にいいですね、とくに歯周ポケットの中を洗浄する時とか効果を発揮します。
相模原で開業のひまわり歯科・院長の舘先生(https://youtu.be/ZHPX_eh6SZU)と親交があり、5年くらい前にPOICウオーターのボトルを送ってきてくれました。
まずはPOICウォーターの精製機を導入して、患者さんに勧めたり、院内で使ったりしました。
研究会や講習に出るようになりそこでも舘先生に会い、近藤義歯さんにお願いしようかと思ったら舘先生いるし、行く先行く先にすでに舘先生の存在がある、、みたいな。(笑)

三宅先生について

休みの日の過ごし方は?

今ちょうど歯科検診で忙しいですね。
6月は高校の検診が朝8時半から夕方まで800人あり、先々週は幼稚園で、次の週は小学校です。
また歯科医師会での活動もあります・・・治療と同じくらい地域貢献は大事です。
行政サービス、学校の検診など、あの団体が出来ないとできないこと沢山あります。
あ、先日、人間ドッグにも行きました。(笑)

趣味は?

車好きですね・・・運転することが好きです。
目的地が遠ければ遠いほどうれしいです。

先生、お話しが上手ですね!

ありがとうございます。
患者さんに説明するために本を読んだりもしますけど、地元のコミュニティでは人前で話すことが多いからでしょうか。

先生のこれから先のビジョンをお聞かせください。

歯科医院をやる以上、継続性がないといけない。
65歳でやめるとして、63歳で来た患者さんを継続的に診るためには、この時に30代のドクターがやりたいと思う状態で医院自体を引き継がなくてはならない・・・院内をリニューアルだけでなく経営も人的サービスが上がってないといけません。
CTを入れたからと医院のレベルが上がるかというとそうではない、持続的に成長できる仕組みを仕組化しておかなきゃと思っています。

取材後記

言葉の端々に、関わりのある全ての人々に対してリスペクトを感じました。
決して雑な言葉遣いをしない、とても素敵な先生です。
なかなかできないことだと思います。
そして、言葉選びが常に的確で、患者さんへの説明も推して知るべしだと思いました。
インタビュー時に、義歯ではなく入れ歯と言葉を使っていたのも印象的でした。
「休みも学会や会合」と仰る一生勉強を地でいっている先生、一患者として嬉しい限りです!
が、くれぐれもお体をお大事になさってくださいね。

これからも患者よし、歯科医院よし、技工所よし「三方よし」の世界を作って行きましょう!!

その他のお客様の声

《VOICE-NO.1》三宅歯科医院様(横浜市磯子区)

《VOICE-NO.2》丹野歯科医院様(東京都荒川区)

《VOICE-NO.3》林歯科医院様(山形県鶴岡市)